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ピットクルー ブログ 2

堺市で輸入車専門 車両販売、整備・修理、鈑金・塗装、カスタム

211 リヤサブフレーム  

Eクラス(W211)
右リヤの車高が下がって、走行中異音で、入庫です。
エアサスでもないのに、車高が下がるとはおかしな症状です。

入庫時、確かに右リヤが下がり、タイヤがハの字に食い込んでいます?
走行すると、確かに大きな異音が…










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早速リフトアップ

あれ…




何やら違和感が…


真後ろから見ると、リヤのサブフレームが斜めに見えます…










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左後ろサスペンション付近

↑写真の、左リヤマフラー管の向こう
アルミのリヤサブフレームとボディ間に隙間が空いています

リヤサブフレームとは、サブフレームに、デフや左右のサスペンションアームが取り付けられ、ボディに取り付けてあります。

左右のロアアームとボディ間にスプリングがあります。

今回は、その、リヤサブフレームの左の取り付けボルトが折れています

そして、ロアアームとボディ間はスプリングで突っ張っているので、隙間が空いています
右リヤの車高が下がって見えましたが、左リヤの車高が上がっていたのですね




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↑写真、右リヤホィール、ブレーキキャリパー奥に見えるのは、ボディとサブフレームの隙間

今回は、なんと、リヤサブフレーム右の取り付けボルトの前も折れています
リヤサブフレームの取り付けは、前後左右4カ所で、真下よりボディに取り付いてますが、
今回は、右の前後2本が折損していました。






211.jpg
ちなみに、弊社では、このW211のリヤサブフレームのボルト折れ、初めてではありません

折れたボルトは、モノコックボディの目ネジのネジ山に残っています

これを、取り出すのは、至難の技で…
いくつものドリルを使い、ひたすら地道に、ほじくり出します
ちなみに、今回は、1本ほじくるのに8時間

作業時間は、合計で3日間
折れたボルトを見つけた時点で、作業時間は想像できましたが、
かかった時間通り、工賃をいただくと膨大な金額になります

そんなお金をいただくのも気を使いますので…
割の悪い仕事です

よく入庫していただいている、お得意様なので、特別価格でさせていただきました

この作業だけの初めてのお客様の場合だと、作業時間通り、工賃をご請求したかもしれませんね





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左リヤの折れた取り付けボルトの、発掘作業中


オリジナルの目ネジを生かして、ほじくれませんので、

ナット掛けで留めることになります

折れた純正のボルトを持つて、専門のネジ屋さんに行くと、ボルトの頭の数字を見て、同じ強度のボルトを出してくれます
自動車の足廻りのボルトは、強度の強いボルトを使っているので、ホームセンターではダメですよ
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category: ベンツ E、CLSクラス

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最近、流行りのタイミング系  

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E250(W212)、
チェックエンジン警告点灯
始動時、セルが長い、かかりが悪い
始動直後、「ガラガラ」異音






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最近、やたら、タイミングチェーンやスプロケットの修理が多い気がします。


今回は、カムシャフトを進角させる為の、油圧で作動するタイミングアジャスターの動作不良の為、カムスプロケットAssy交換です。






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最近は、
ベンツのV6、V8、直4は、タイミングチェーンのスプロケットは磨り減るし、
ワーゲン系は、タイミングチェーンが伸びるし、
BMW系は、バルブトロニック系の不良や、バルブシールからのオイル下がり

その度に、カムシャフトを固定する為の、新しい特殊工具、買う事になっているような

一昔前は、こんなにタイミングチェーン関係を外す事が、なかった気がします。

どちらかというと、国産の修理工場は10万キロのタイミングベルト交換を行う機会が多く、
弊社では、イタリア系のタイミングベルトはありましたが、
本来、タイミングチェーンはメンテネンスフリーなので、弊社では、緊張するタイミングチェーンの取り外す機会は少なかったような気がします。

そもそも、金属製のタイミングチェーンが伸びるなんて…涙

category: ベンツ E、CLSクラス

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E63(212) 事故入庫  

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右前後ホィールが、コンクリートへ衝突事故により入庫
入庫時、明らかにハンドル位置がずれ、右フロントのタイヤ向きもおかしい状態で、
駐車場内の移動も引きずり・こじり感があり、まともに動かせない状態

早速リフトアップし、各部点検
右フロントタイロッドが、明らかに曲がっています。
事故で、タイロッドは曲がりやすいですね

右タイロッドのみ交換して、
とりあえず試運転
試運転すると、直進時、ハンドルが右にとられます、右にそれていきます。

日本は左側通行なので、道路に水勾配があり、左にそれやすい状況です。
特に輸入車は、左にそれる症状が出やすいです。
それなのに、この事故車は、右にそれます、これはかなり異常ですね。

4輪ホィールアライメントを測定すると、右フロントのキャンバー角が、左フロントキャンバーより起きています。
右にそれる原因は、これですね
つまり、右前後ホィールが事故で衝撃があり、目視では確認できませんが、右フロントのロアアーム及びテンションロッドが曲がり、
寸法が短くなったため、右フロントキャンバーが起きたものと考えられます。



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ホィールベアリンが取り付いている、スピンドルが曲がっています
一回目の試運転時に、ABS・ESPの警告灯が点灯と「ゴー、ゴー」異音は、これが原因ですね

右フロントナックルAssy交換になります。

交換作業後、再度試運転、まっすぐ走るように改善されています。
4輪ホィールアライメント 測定・調整して、
最終試運転をして、完成です。

category: ベンツ E、CLSクラス

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E55(W211) 音止め修理  

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E55AMG(W211)の異音修理です。
この車両は、走行175550kmで、新車よりメンテナンスさせていただいている車両です。

異音の修理は、難しいですね。
今回は、加速時、
特に極低速時から、急発進した際に、右後ろから「ガク」・「コト」・「ゴト」類な異音です。

症状はすぐに確認出来、結構大きな音・振動で、
毎回確実に再現できました

最初は、楽勝かと思われましたが、これが手ごわかった


最初はいつも通り、各部増し締め、グリスアップから始まって…
リヤスタビライザー取外し試運転→
右ドライブシャフト交換テスト→
プロペラシャフト前後ジョイントブッシュ交換→
右リヤハブベアリング交換→
右リヤショック取り外しての試運転→
文字で書くのは簡単ですが、相当な時間をかけて、悩みながら作業しました…

結果は、
まだ、検討はつかない状態でしたが、リヤサブフレームAssyを点検しながら外してみると、なにか分かるだろうと、
↑上の写真の用に、リヤサブフレームを降ろしてみました。





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↑降ろした、リヤアクスルアッセンブリーです。
この車両は、前後エアサスです。
左右に蛇腹の円柱形の物体が、エアサスの風船、エアバックになります。
写真では、写っていませんが、リヤは、このエアバックとショックは別体です。







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↑右リヤ側面より、
この写真から、今回の問題の箇所がわかります。

リヤサブメンバーの取り付け4箇所の内、リヤサブメンバーの右フロントのメンバーマウントブッシュにガタがありました。

恐らく、急発進した際に、強力なトルクで、リヤタイヤがグリップすると、
リヤサブメンバーのフロント取り付け部が、下方向に力がかかり、その繰り返しと経年劣化にて、ブッシュが抜けたのだと思われます。



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↑ボディ側、リヤアクスルアッセンブリーが外れた状態

リヤサブフレームの、右前後取り付け部が見えますね。


僕も、約30年輸入車修理に携わっていますが、リヤサブフレームのブッシュが抜けるのは初めての経験です。

昔から、音止めの修理は、他の修理に比べて、修理にかかる時間が相当かかるケースが多く、
また、修理にかかった時間通りに請求すると莫大な金額になり、かかった時間通りの金額が請求しにくい事が多い、
修理工場泣かせの作業ですね

category: ベンツ E、CLSクラス

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ベンツ インマニ可変バルブ修理  

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今回の修理車は、メルセデス・ベンツCLS350
チェックエンジン警告点灯

早速、テスター診断、エンジン各部点検すると、
「ミスファイヤー」の故障メモリー→イグニッションコイル交換の他、
「インマニ可変バルブ不良」の故障メモリーが確認出来ました。

「インマニ可変バルブ不良」とは、インマニ内の空気の通るところに、低回転と高回転用の切替バルブが付いていて、そのバルブが動作不良となる症状です。

この世代のベンツでは、Sクラス、Eクラス、Cクラス等に搭載されている、
V6(M272エンジン)、V8(M273エンジン)に共通の、定番故障です。




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インマニを取り外して、修理する必要があります。








CIMG0956.jpg
外したインマニです。
インマニの一番前に付いている、バキュームで作動する、3個のアキュームレーターが連動して、インマニ内の可変バルブを稼動させています。

エンジンから取り外す前に確認すると、
今回は、この3個のアキュームレーターの内、真ん中のアキュームレーターの先のボールジョイントが外れていましたので、
隙間から、ボールジョイントを差し込んで取り付けても、また外れてしまいます。






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↑問題のアキュームレーターです。
ボールジョイント内が割れています。可動箇所なので、接着剤で結合する事も出来ず、

このアキュームレーターのみでの、部品供給がありませんので、
本来、アキュームレーターを交換したい場合は、インマニAssy(部品参考定価¥142000)の交換になります。
中古品でも、定価の半分ぐらいします。

アキュームレーターのボールジョイントはメスで、インマニのリンク側のボールジョイントはオスになります。
このボールジョイントのオスに適合する、メスのボールジョイントを工場中探しました。

↑写真のアキュームレーターの右にあるロッドは、車種は不明ですが、車高レベルセンサー用のロッドです。
このロッドのボールジョイントのメスのサイズが適合しました。















17232.jpg
適合したロッドを加工して取り付けます。

ロッド部を、ぶつ切りして接着するだけだと、強度に問題があると思い、
↑の写真のように、お互いのロッドを削って接合することにしました。

ちなみに、白く塗っている部分は、大事なクリアランス部なので、残す必要があります。





172321.jpg
この、ロッドの接ぎ方法は、テレビ番組の「スゴ~イデスネ!視察団」の大阪城の大工の技を参考にしました



1723210.jpg

現物加工修理が完成しました。

ちなみに、中ほどにある、黒い三角形のリンク部分もよく割れたりします。
この部分は、純正対策品で、金属製のリペキットの供給があります。






category: ベンツ E、CLSクラス

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