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ピットクルー ブログ 2

堺市で輸入車専門 車両販売、整備・修理、鈑金・塗装、カスタム

ジャガーXJ エンジン修理  

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ジャガーXJ(X351系) エンジン修理
現車は、3リッターV6+スーパーチャージャー付きです。




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向かって右がフロント方向、右バンクの画像
この画像で面白いのは、黒い右バンクエンジンヘッドカバーの後ろ
ブロック側には、もう1気筒分のスペースがあります。

つまり、エンジンブロックは、V8とV6ベースは同じエンジンブロックを使用しています。


面白いですね
その昔、ランボルギーニーカウンタックのV12エンジンが、LP400からLP500になる時に、
ヘッドとブロックの間のヘッドガスケット部に、10mmぐらいの板状のスペーサー入れて、
排気量アップさせたケースもありました



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早速、Vバンク内の、インマニ一体型スーパーチャージャーを取外しました


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オイルエレメントケース後ろの、黒い樹脂製のパイプは、クーラントパイプ、こんなVバンク内の熱がこもるところに樹脂製はダメですね、漏れています
Vバンク内、大きな長方形のアルミの部品は、水冷式エンジンオイルクーラー

エンジンオイルクーラーはかなり過熱します。
Vバンク内のレイアウトの為、ゴム製パッキンはカチカチになり、漏れててます。



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これは、インマニ一体型スーパーチャージャー、
スロットルボディを通り、スーパーチャージャーで圧縮された空気は、両サイドの水冷式インタークーラーで冷やされ、
シリンダー内に吸気されます




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エンジンスタンドに、エンジンを固定します




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シリンダーヘッドには、プラグホールと筒内直噴インジェクター用の穴があります。




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左右ヘッドを取外してから、
エンジンスタンドで、ブロックをクルリとひっくり返します

V6は、燃焼間隔の問題で振動が大きいので、バランスシャフトが付いています
(V8には付いていませんね)



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向かって左が、フロント方向
クランクシャフトの前と後ろに、バランスシャフトが付いています



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こうして見ると、完全にV8用のシリンダーが無いのがわかります


ひとつひとつの小さな部品の追加が発生すると、国内欠品本国取寄せになるので、はかどりません
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category: 整備記録

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ベンツうなり音 ミッションオイルポンプ交換  

メルセデス・ベンツML350の うなり音で入庫です。

うなり音については、エンジン補器類(オルタネーターやウォーターポンプ)や各プーリーベアリング、エンジンマウント、エンジン本体、そしてミッション本体等いろいろ考えられます。
うなり音でも、よく似ているので判断が難しい時もあります。
今回は、かなり大きい音と振動がありました。

今回は、ミッション本体からのうなり音と判断しました。
7速ATミッション定番のオイルポンプ不良と判断しました。

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早速、ミッション本体を降ろしました。
MLは4駆なので、ミッション本体後部にトランスファーが取り付いています。

とりあえず、トルクコンバーターを外しました。




あれぇ?


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↑写真の黒っぽい色の部分がオイルポンプです。
内側からボルト止めされています。




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↑トルクコンバーター
真ん中の円柱形状の部分がミッション側に差し込まれます。
円柱形の先端は、凸凹になっていますが、この部分でオイルポンプを駆動します。

よく見ると、この円柱形のシャフト部分に、指輪のような物が付いているように見えます。
これは、今回のうなり音の原因で、本来オイルポンプ側に付いているブッシュで、
トルクコンバーターの円柱形部分の軸受けになります。
このオイルポンプのメタルブッシュが焼き付き、トルクコンバーター側に固着しました。



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↑ミッションスタンドに取り付けて、ミッション分解開始
写真のミッション後方に、取り外したトランスファーが見えます。







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↑ミッションを立てて、分解していきます。
写真は、フロントケースを取り外したところ

右端に人影が見えます。
実は今回のブログの主人公です。
弊社で一番若いスタッフです。
いろんな作業をこなしてきていますが、
今回初めて、ミッション本体分解作業デビューしました。
今回は、ミッション前半だけの分解ですが、技術・知識を継承することは大事なことです




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フロントケースの内側
オイルポンプを取り外すには、1組のクラッチ・ピストンケースを取り外す必要があります







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手前が、新品のオイルポンプ
よく見ると、軸受けの部分が、ブッシュからニードルベアリングに変更されています。

対策品ですね
7速ATミッションの定番作業でした。

category: 整備記録

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シトロエン プジョー ミニ エンジン修理  

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フランスのシトロエンです。

エンジン不調修理です。
症状は、アクセルを速く踏み込むと、加速せず、チェックエンジンが点灯し、アクセルを戻してから、アクセルを踏んでも加速せず不調のまま

今回このシトロエンは、かなり時間がかかり苦労しました。

現在、シトロエンとプジョーとミニは、モデルによってターボ付き・無し等の仕様違いはありますが、同じエンジンを使用しています。
なので、3メーカーとも、全く同じ故障します。





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3メーカー共通の、FF横置き4気筒直噴1.6リッターエンジン
直噴がくせ者で、オイルが汚れやすかったり、直噴ポンプも弱かったりしますが、
厄介なのは、このエンジンは、インテークバルブが、カーボンが堆積し詰まってくるようです。

僕の主観では、最近のBMW系のエンジンは弱い印象があります。

軽症な場合あるいは予防整備には、インマニに点滴するような「WAKOSのRECS(吸気系洗浄剤)」も有効的ですが、
走行距離が多いと、ケミカルでは全く歯が立ちません。

最悪、エンジンヘッドを降ろし、分解し、カーボンが固くこびりついたバルブを取り外して綺麗にする必要があります。
ちなみに、カーボンは、インジェクターやプラグ、ピストンヘッドにも固着しています。




↑横置きエンジンの後方のインマニを取り外しているところ



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↑エンジン後方、インマニを外したところ、
この狭い状態で、様々な溶剤でインマニバルブに、染み込ませて溶かそうとしても歯が立たず、
結局、窮屈な体勢でブラシ等を差し込んでシコシコこすって、きれいにします。
この洗浄行為だけで、半日以上費やしました。










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取り外した、インマニ等です




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↑今回は、バルブを取り外していないので、
この写真は、別の車、BMWミニの同じエンジンのものです。
左がインテークバルブ、右がエキゾーストバルブ
インテークバルブにカーボンが固着しカチカチで、詰まりかけ
バルブシートのところにもあるので、圧縮も抜けてたかも、




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これは、シリンダー内部に直接噴射している、直噴インジェクター
筒内噴射の為、高圧です。

↑写真は洗浄後です






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↑直噴インジェクターの拡大
直噴インジェクターの噴射口にもカーボンがこびりついていたので、取り外し単体で超音波洗浄して新品みたいになりました。

組み上げると、無事直りました。
時間と手間はかかりましたが、エンジンヘッドを取り外して、分解、バルブ及びヘッドを清掃するよりは、ローコストで修理出来たと思います。


この3メーカー共通の1.6リッターエンジン、最近、上記のように非常にトラブルが多いです。





category: 整備記録

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ミッション、オーバーホール  

今回のブログは、かなりマニアックで専門的な内容になります。

今回入庫した、某H先生のSL55(R230)のミッション不具合についてです。

症状は、3→4速にシフトアップ時に、タコメーターが一時上がる症状!

携帯のLINEにて、動画を送信していただきました。
(以前は、よく作業中の写真をご請求書と一緒に添付する事が多かったのですが、
最近は、メッセージやフェイスブック、LINEで、作業中の写真や見積書を送信する事が多くなってきました。
その方が、リアルタイムで作業の進捗状況がわかるので、安心です)


送信していただいた動画で状況はわかりました。
3→4速のシフトアップ時に、クラッチの滑りが生じているようでした。

H先生のご質問は、3→4速のみ滑りがあるのは、なぜ?
という返信にて、今回のブログネタです。







P1100367[1]
↑写真は、ベンツの5速オートマチックミッションのオーバーホール途中の写真です。
弊社では、自社にて、オートマチックミッションのフルオーバーホールを行っています。

オートマチックミッションは、多くの部品から構成されています。
ある意味エンジンより複雑かも

↑新聞紙上の、左上のシャフトは、エンジンからの(正確にはトルクコンバーターからの)インプットシャフト、そして、右上のシャフトは、プロペラシャフトへの、アウトプットシャフト、
そして、数組の湿式多板クラッチとピストン、プラネタリーギヤ等が見えます。

プラネタリーギヤとは、リングギヤ、ピニオンギヤ、サンギヤからなり、そのどの部分を固定するかで、変速を作っています。







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↑洗浄が終わった一部の部品













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↑組立途中のミッション

組立途中のミッション、下がエンジン側です。




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↑オートマチックミッションのパーツカタログの一部
(左から、インプットシャフトと、K2クラッチ部のドラムとピストン、クラッチになります。
このドラム内のピストンに油圧がかかり、湿式多板クラッチを圧着します)




ミッションのオーバーホールが可能か否かは、ミッションのインナーパーツの供給があるか無いかに、かかっています。
インナーパーツの部品供給が無いミッションは、オーバーホール不可ということになります


また、このパーツカタログを見て、ミッションの分解や組み立てをします。





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↑DASテスター内にある、ミッションのチャート図

右のチャート図は、今回の修理の要です。
今回は、このチャート図が無いと修理が出来ません

数組のクラッチの組み合わせにて、変速やリバースを作っています。

今回は、3→4速のシフトアップ時に、滑る症状ですので、
チャート図から、B2からK3への受け渡しが悪いと考えられます


K3のクラッチの焼け(滑り)があるか確認して、K3のピストンのオイルシール等油圧のリークが無いか、注意深く見る必要がありそうです。

実際は、もっと複雑な要素が沢山あります。

category: 整備記録

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フロントセクション 脱着ブーム  

フロントセクション!
従来、プレススチール製溶接取付けだったフロントメンバーやコアサポートといった骨格構成でしたが、
最近の車は、技術の向上等で、軽量・高剛性、生産性・整備性の為、一体成型樹脂製コアサポートで、ラジエター類やヘッドライト取付け等、ボルト取付けのフロントセクションで構成されることが多くなってきています。

最近、弊社でも、その樹脂製フロントセクションAssyを脱着して、整備する機会が増えてきました。

↓パッと見は、車種がわからないほどです
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‘02 アウディ オールロードクワトロ(A6)
通常の継続車検整備の為の、入庫でした。

車検整備に関して、不具合箇所は無かったのですが、
年式的に、タイミングベルト交換の予防整備する必要があったので、提案しご了承を得て、着工することとなりました。


↑両サイドの熱交換器は、ターボ用のインタークーラー、クランクプーリーの位置が低く、横に幅広く薄いエンジンオイルパン等、
現行、ベントレーと似たレイアウトになっています。
タイミングベルトを交換する場合、ラジエターとエンジンの間が狭く、手が入らない為、フロントセクションAssyの取り外して整備することとなりました。




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タイミングベルト交換時に同時交換で、ウォーターポンプ交換しました。
最近では、輸入車も日本車もタイミングベルト車は少なくなっている傾向です。

タイミングチェーンだと半永久的ですが、
タイミングベルトだと定期的交換、予防整備が必要です、もしベルトが切れるとバルブとピストンが接触し、バルブが曲がり全交換になるでしょう。





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↑これがアウディオールロード(A6)のフロントセクション、









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‘09 ミニクーパー
オイル漏れでの入庫です。

FF車でラジエターとエンジンの間が狭く、整備性の悪いエンジンルーム
当初、リフトアップしてオイル漏れ箇所を点検するも、マフラー等が邪魔で狭く、漏れている箇所がピンポイントで限定できませんでした。

エキゾーストパイプと触媒を取り外すと、漏れ箇所は見やすくピンポイントで限定できそうでしたが、
そのマフラーを外すには、フロントセクションAssyを外さないと出来ません。




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↑エキマニ・触媒を外すと、オイル漏れの原因は、
エンジンオイルエレメントケースとエンジンブロック間、パッキン不良と確認できました。

最近のベンツ・BMW等、このエンジンオイルエレメント取り付け部パッキンは、高温の為なのか、よく漏れますね。
パッキンゴムが、熱と経年劣化の為、ゴムの弾力が無くなり、パリパリに硬くなっています。







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樹脂製フロントセクション(コアサポート・フロントメンバー)の構成がよくわかります。
エキゾーストマニホールドは、4気筒の等長パイプ(通称タコ足)になっています。










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メルセデス・ベンツ CL550(216) 
先代のCL(Sクラスクーペ)になります。

今回の修理項目は、多岐にわたりました。

ABS・ESP警告点灯及びパワステが重たくなるで、ADR(ESP)コントロールユニット交換
ラジエター本体からクーラント漏れ及びウォーターポンプ交換、
各プーリーとファンベルト交換、
エンジンうなり音で、ABCポンプダンパー交換、
他社で社外品ブレーキシステム交換の為、ブレーキパッド警告点灯等、
もろもろで、どれも定番故障項目




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↑写真では、結構派手にバラしているように見えますね

写真は、作業中の写真で、
弊社では、100%ではないのですが、オーナー様に確認していただく為に、作業中の写真をよく撮らせていただいています。

この写真だけでは、車種もわからないほど、

普段大事に乗っておられるオーナー様が見られるとびっくりするかもです。


手間・時間はそこそこかかっていますが、そんなに難しい作業ではございません





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また、作業している者にとっては、普段見れない部分が見れて、
カタログには掲載されていない、装備や仕組み・工夫、コストがかかっていいるところや、機能美がみれて、
役得ですね




category: 整備記録

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