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ピットクルー ブログ 2

堺市で輸入車専門 車両販売、整備・修理、鈑金・塗装、カスタム

テッサロッサ 再考  

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フェラーリ テッサロッサ

現車は、センターロックのホィールで、初期モデルなので、車齢25年以上となっています。

今回は、タイミングベルト交換、車検整備、その他作業をご用命いただきました。
年越しで、修理預かる事になってしまいました。

↑タイミングベルト交換作業を行う為、
パワートレーン(エンジン・ミッション・デフ)、リヤサブフレーム及びリヤサスペンションを、降ろしたところ。






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フェラーリとランボルギーニは、共に古くからV12エンジンをフラッグシップモデルに採用してきました。

当時、頂点のV12エンジンをレース界の最新最強のレイアウトとして認知されていたミッドシップにする商法、
‘66 ランボルギーニのミウラが、長いV12エンジンを横置きにして、市販車V12ミッド一番乗り、
次に、カウンタックが、通常FRレイアウトを前後逆にし、「ミッション→エンジン→デフ」のレイアウトを、縦置きV12で実現しました。
一歩先に行かれたフェラーリーは、エンツォの意見で、当時F1で採用していた水平対向12気筒をミッドに採用、F1直系のイメージ戦略でした。
‘73に365GT/4BBで実現、このレイアウトはF512Mまで、フェラーリのフラッグシップとして24年間採用されました。

当時のスポーツカーは、とにかくホィールベースを短くするこだわりがあり、
その為に、長くて薄い水平対向V12をミッションと2階建てにするレイアウトを採用されました。
画期的なレイアウトでしたが、重心が高いのがデメリットでした、
対して、カウンタックで採用されたV12レイアウトは現行アヴェンタドールまで継承されています。


現在では、車体サイズが大型化され、操安性からホィールベースが長くなる傾向があり、
現行のフェラーリのミッドシップは、‘84 288GTO以来「V8又はV12縦置きエンジン→デフ→縦置きミッション」のレイアウト、
これは、ランボルギーニガヤルドやマクラーレン、パガーニも採用する、現在のコンベショナルなレイアウトとなっています。






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↑エンジンをきれいにする為、マルチリフトにかけ、上から下から、クリーニングしました。

赤いヘッドカバーが美しく蘇りました。
当時の美しい工業製品、このまま博物館のオブジェでもいけそうです。

テッサロッサの特徴は、パワートレインのレイアウト!
水平対向12気筒エンジンの下に、ミッションとデフ!
2階建て構造になっています。

↑赤いヘッドカバー(テッサロッサ)と黒いタイミンベルトカバー部が、水平対向のエンジン本体!
かなり薄く幅広く見えます。





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↑エンジンの真後ろにはクラッチカバー、クラッチ交換はエンジンを降ろさなくても、クラッチカバーのみ脱着して交換できます。
クラッチカバー後方の3つギヤにて、1階のミッションへ伝達されます。





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↑真横よりのアングル、
真横から見ると、一番後ろのプラグがドライブシャフトより後ろですね、
厳密には、完全ミッドシップではありませんので、リヤヘビー気味です。


写真向かって左下には、太いリヤフレームがボディ本体のフレームと繋がれる、ジョイント部が見えます。
パワートレーンをぐるりと囲み、アッパーフレームがあり、ダンパーとアッパーアームの取付けになっています。








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↑パワートレーンが無くなったエンジンルーム
パワートレーンのロアフレーム前方の締結部と合うところが見えます。
パワートレーンのアッパーフレームの取付け部が見えます。

左右に大きなラジエターとオイルクーラーが見えます。この辺もF1と同じレイアウトですね
室内との間リヤガラスの下には、ガソリンタンクが見えます。




この車を見ると、40年以上前に、当時の設計・技術者の、苦悩したであろう創意工夫がよく感じられる、美しい工業製品・名機だと思います。
それは、当時のフェラーリとランボルギーニとのライバル関係から、
どうしても水平対向12気筒をミッドにマウントし、短いホィールベースにこだわり、さらに室内スペースを確保する為の苦心作でありました。


僕の主観ですが、当時のフェラーリとランボルギーニ、12気筒を比較すると、
ランボルギーニーの方は、まずなによりもインパクトがあるスタイルリングが特徴的、
フェラーリの方が、車体の取り回しやクラッチのつながり、エンジン特性がよく、見た目よりかなり乗りやすい印象です。
結局、所有する方の好みですね。

双方とも、現在でも、かなりの商品価値を維持しているところが、世界的に人気があり認められている証拠です。
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category: フェラーリ

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今年のベストショット  

今年のベストショット

年末になりました。
今年も、去年の「今年の十大入庫車アルバム」や、
http://inazumi1723.blog.fc2.com/blog-entry-202.html

「今年の十大整備記録」に続き、
http://inazumi1723.blog.fc2.com/blog-entry-199.html

「今年のベストショット」を、僕の独断と偏見で作ってみました。






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現行のランボルギーニの、アヴェンタドールとウラカン
この時は、いいライナップでした。

後ろの脇役になってくれている車も、すばらしい

それにしても、白い車が多いですね





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ガヤルドの最終スペシャル、トロフィロ
市販車純正とは思えないほど、大きいウィングが特徴

空力的には、大きくて高いほど効果的






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今年の春に新車納車させていただいた、グランツーリスモMCスポーツ

それから、パワークラフトマフラーやロベルタ、ナビの機種変更、多くのカスタムメニューをご用命いただきました。






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S63クーペ、車名がCLからSクラスクーペになりました。

最近のメルセデスは、「インテリジェントドライブ」複数のカメラやセンサーで360°全方向監視して安全に制御する性能、
ナビの性能等、電気装備品は携帯電話の進化のように、急速に飛躍的に進歩しています。
また、AMGモデルは、AMG・Sモデルや4MATICも多くなってきました。







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458スペチアーレ
スペシャルなオーラがありました。

専用の空力装備が複数あり、機能美がありすばらしかったです。





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内装の質感やメーター、ステアリングも美しいかったのですが、
中でも、このカーボンのスイッチツリーは、フェラーリのみが出来るイタリアンデザインですね





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ディフェーザーの赤い部分は、高速ストレート等、ダウンフォースが必要の無い時は、下がってきて空気抵抗を軽減、
コーナーリング等ダウンフォースが必要の場合は、写真の状態のように収納されています。






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このショットも綺麗でした。

ウラカンの、スポーティさや軽快でコンパクト(実際はコンパクトでは無いが)、前傾姿勢な感じを、表現しているアングルです
ね。





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ポルシェ911ターボS 
日本ではシロ・クロが全盛の中、素晴らしい黄色です。
やっぱりスポーツカーは派手な色の方がカッコイイかも




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新旧並んだ、ランボルギーニー伝統のV12レイアウトの2台です。







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マイバッハ、
写真は、専用のリヤドアやリヤピラーのデザインがわかりにくいアングルで残念




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F12、たまに入庫すると、改めてオ~ラがありますね

今年の年初めに設置した、オンザカーマルチリフト、毎日使用頻度が多く、大活躍です。







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アヴェンタドールの下廻りをじっくり見れるのも、役得、幸せを感じます。




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僕が、アヴェンタドールで一番好きなアングル、

機能的な大きなサイドインテーク部、シャープなラインと大きくえぐられたドア、素晴らしいデザインです。


この時は、ドアミラーをブラックにペイントしました。
車のデザインがさらに生かされ、ナイスなカスタムでした。





元々、オーナー様へ作業後、ご報告の為、作業中の写真を撮っていましたが、
最近では、ブログやフェイスブックで、皆様に宣伝、事業内容のアピールに使うことも多いです。
半分、僕の趣味ですけど…
今年も、たくさんの写真を撮りました。
後半は、僕の携帯で写真を撮り、オーナー様に即リアルタイムに、ショートメールやLINE、メッセンジャーで、作業中の画像を送ることが多くなってきました。


来年は、年初めに、またひとつ新しい設備を導入しサービスを開始する予定でございます。
僕自身、すごく楽しみにしているサービスです。

来年もよろしくお願いいたします。


category: ブログ

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仕事納め  

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本日は、年内最終日、仕事納めになりました。
皆様方、今年もお世話になり、ありがとうございました。

年明けは、1月5日より、仕事始めになります。
来年も、よろしくお願い致します。

category: ブログ

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先代と現行の、SLクラスのデザインの比較  

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↑写真手前は、先代のSL55(R230)、奥は、現行モデルのSL350(R231)

最近のメルセデスベンツは、SLS以降のモデルで、フロントマスク(ラジエターグリル部上部)が高くなっています。

なぜでしょうか?


従来は、Sクラスなどセダン系は、ラジエターグリルを大型にして、立派に見えるようなデザインで、
2ドアクーペ等は、フロント部を低くして、スポーティに見えるシャープなデザインが主流でした。

なぜ、フロント部を低くするかといえば、空力的に低い方が有利で、スポーツカーには機能的なデザインでもありました。
かつては、フロントをさらに低くする為、リトラクタブルライトが存在したほどです。





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では、なぜ、最近のメルセデスベンツの2ドア等のスポーツカーは、フロント部が高くなってきているのでしょうか?

それは、衝突安全性能を重視しているからです。
メルセデスは昔から安全を最重視している会社です。

フロント部が高いデザインは、歩行者保護の観点からくるデザイン、
歩行者が車と衝突すると、頭部をボンネットに衝撃する事が多く、ボンネットとその下の硬いエンジン上部との間に隙間が無いと、頭部が硬いエンジンに当たってしまい損傷を大きくしてしまいます。
フロント部が高いデザインは、ボンネットの高さを高くして、エンジン上部との隙間を開けるのが目的です。

メルセデスベンツは、さらに、それまで先端まで硬い金属製のボンネットがあったのを、ラジエターグリル上部まで一体型の樹脂製フロントマスクにしています。

歩行者頭部保護基準は、現在は法規制されています。


フェラーリのミッドシップやポルシェ911等は、エンジンが後ろにある為、ボンネットを低く出来ます。
また、歩行者衝突時に、ボンネット後ろのヒンジ部を、瞬間的に数センチ上がり、ボンネットとエンジンとの隙間を作る車もあります。
フロントエンジンでも、水平対向エンジンはボンネットの位置を低く出来るでしょう。


最近のメルセデスベンツに、疑問を持っていた人はおられましたか?

category: ベンツ SLクラス

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ミッション、オーバーホール  

今回のブログは、かなりマニアックで専門的な内容になります。

今回入庫した、某H先生のSL55(R230)のミッション不具合についてです。

症状は、3→4速にシフトアップ時に、タコメーターが一時上がる症状!

携帯のLINEにて、動画を送信していただきました。
(以前は、よく作業中の写真をご請求書と一緒に添付する事が多かったのですが、
最近は、メッセージやフェイスブック、LINEで、作業中の写真や見積書を送信する事が多くなってきました。
その方が、リアルタイムで作業の進捗状況がわかるので、安心です)


送信していただいた動画で状況はわかりました。
3→4速のシフトアップ時に、クラッチの滑りが生じているようでした。

H先生のご質問は、3→4速のみ滑りがあるのは、なぜ?
という返信にて、今回のブログネタです。







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↑写真は、ベンツの5速オートマチックミッションのオーバーホール途中の写真です。
弊社では、自社にて、オートマチックミッションのフルオーバーホールを行っています。

オートマチックミッションは、多くの部品から構成されています。
ある意味エンジンより複雑かも

↑新聞紙上の、左上のシャフトは、エンジンからの(正確にはトルクコンバーターからの)インプットシャフト、そして、右上のシャフトは、プロペラシャフトへの、アウトプットシャフト、
そして、数組の湿式多板クラッチとピストン、プラネタリーギヤ等が見えます。

プラネタリーギヤとは、リングギヤ、ピニオンギヤ、サンギヤからなり、そのどの部分を固定するかで、変速を作っています。







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↑洗浄が終わった一部の部品













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↑組立途中のミッション

組立途中のミッション、下がエンジン側です。




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↑オートマチックミッションのパーツカタログの一部
(左から、インプットシャフトと、K2クラッチ部のドラムとピストン、クラッチになります。
このドラム内のピストンに油圧がかかり、湿式多板クラッチを圧着します)




ミッションのオーバーホールが可能か否かは、ミッションのインナーパーツの供給があるか無いかに、かかっています。
インナーパーツの部品供給が無いミッションは、オーバーホール不可ということになります


また、このパーツカタログを見て、ミッションの分解や組み立てをします。





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↑DASテスター内にある、ミッションのチャート図

右のチャート図は、今回の修理の要です。
今回は、このチャート図が無いと修理が出来ません

数組のクラッチの組み合わせにて、変速やリバースを作っています。

今回は、3→4速のシフトアップ時に、滑る症状ですので、
チャート図から、B2からK3への受け渡しが悪いと考えられます


K3のクラッチの焼け(滑り)があるか確認して、K3のピストンのオイルシール等油圧のリークが無いか、注意深く見る必要がありそうです。

実際は、もっと複雑な要素が沢山あります。

category: 整備記録

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電動パワステ  

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メルセデス・ベンツ S550(W221後期モデル)

ハンドルがロックしたように、重たくなり動かなくなる症状

早速、テスター診断すると、
EHPSコントロールユニットの内部故障という、故障メモリー

EHPS?
初めて聞く、コントロールユニットですが、電動ポンプ式油圧パワステです。
日本車の軽四等であった気がしますが、こんな重量車では、初めてでした。


↑フロントバンパー内右側に取りついているのが、EHPSユニット



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EHPS(エレクトロ・ハイドロリック・パワー・ステアリング)ユニット235800円+同時交換対策ハーネス10500円の交換になりました。

しっかり、対策品が存在するようです。






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同時交換ハーネスの交換が、意外と手間取りました。












それにしても、この電動パワステが壊れると、ハンドルロックしたかのような、重たさになるのは、気色悪いですね…

category: ベンツ S、CLクラス

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レクサス LS600hL  

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レクサスLS600hL

弊社としては珍しく日本車の修理です。
豪華ですね、車としてもよく出来ていると思います。

正直、あまり触ったことがありません。








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↑いかにも、高そうな左ヘッドライト!

今回のご依頼は、左ヘッドライトのスモール(LED)が接触不良、
ヘッドライトをたたくと、点いたり消えたり「チカチカ」しています。




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オーナー様からの依頼は、接触不良を点検して、ダメならスモールLEDの基盤を交換してくださいとの事でした。

オーナー様も、いろいろネットで検索して、本来内部部品の部品供給設定が無いのですが、基盤もネットで取り寄せて、持ち込みでした。
最近は、ネットでなんでも調べて、取り寄せれますね。

とりあえず、ヘッドライトを外して、バルブ交換時の蓋を外していろいろ見ても、わからず…






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↑ターミネーターの映画に出てきそうな感じです。

結局、例の基盤を点検・交換するには、本来非分解のヘッドライトを分解する必要がありました。

弊社では、欧州車のヘッドライトの分解はよくするのですが、日本車は初めてでした。
作業する前に、リスク等を充分お客様に説明させていただき、作業開始!
レンズの分解は、意外と欧州車より柔らかかったです。




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通常(ディーラー等)、保障や信頼性の観点から、不良個所のインナーパーツの部品供給が無い場合、マニュアル通り、アッセンブリー交換修理します。
弊社では、コストダウンの為、現物を分解修理や加工修理、中古部品の流用で、修理します。

もちろん、アッセンブリー交換の場合の方が、信頼性という面で、一般的ですが、
工夫して、現物修理をした場合、場合によってはコストが、半額や10分の1になる事もありますが、
時間もかかり、苦労もして、直らないこともあるリスクがあります。

category: 日本車

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