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ピットクルー ブログ 2

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E63AMG-S 4MATIC  エンジン・ミッション降ろし  

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E63AMG-Sモデル 4MATIC
5.5リッター、V8直噴ツインターボ、AMGエンジン557PSから、現車はS-Modelなので585psにバージョンアップ!
AMG専用AMG7速スピードシフトMCTミッション++4MATIC(4WD)

現行V8 AMG最高のスペック

早速、エンジン・ミッション、フロントメンバー・フロントサスペンションを、降ろしました。

モノコックボディ、エンジンルームには、四角く太い骨格が見えます。






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ベンツ純正WIS(電子マニュアル)によると、
エンジン-ミッション-トランスファー、フロントメンバー-フロントサスペンション、アッセンブリーで降ろすのが正解のようです。


ポルシェやランボ、ベントレー、アウディは、早くから4WDを進めてきましたが、
一世代前までのAMGは、FRの2駆にこだわっていたように見えます。
しかし、やはり、500馬力オーバーだと、2駆ではグリップ不足は否めません。
さすがに、最近のAMGは、4MATICを進めていますね。

僕は最近同じ車の2駆と4駆を乗り比べる機会が度々あります、
500馬力オーバーのハイパワーマシンは、タイム的、安定、安心安全感、総合性能的には4駆の方が、圧倒的に有利でしょう。

でも、乗り比べると、4駆の方が明らかに加速がいいはずですが、体感的には重たい印象があります。
意外と2駆の方が体感的な加速感スピード感があり、FRの乗り味・軽快感も、面白いです。

E63AMGの、2駆と4駆の違いは、50kg・32万円で、選択可能です。








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↑右バンク側面、
注目は、専用一体型のエキゾーストマニホールドとターボチャージャー!
エキマニとターボを最短にして、レスポンスアップと軽量化、小型化を計っています。

片バンク4気筒分の排気は、エキマニ前方のターボに集められ、後方に排気されています。







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一世代前のAMGは、V8はVバンク間にスーパーチャージャーが搭載され、V12は両バンク外側にターボが搭載されました。
これは、V8はVバンク角度が広く、V12は狭い為、必然的にこのようなレイアウトになっていました。

現行は、Vバンクの広いV8エンジンでも、両外側にターボがあります。
この為、レイアウトにかなり工夫しているのが見えますね。

一体型エキマニの前にターボがあり、そこからUターンして後方に排気、
エンジンマウントの上を通る、エキゾーストフロントパイプは、ぺちゃんこでも容量を稼ぐ形状になっています。

この窮屈なレイアウトの為、現行V8ツインターボエンジンは、些細な部品交換修理でもエンジンを降ろさなければ修理が出来ません。








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↑このアングルから、吸気のレイアウトがよくわかります。
グレーのAMGエアクリーナーから、ターボに吸引され、ターボで過給されたエアは、Vバンク谷間の水冷式インタークーラーで冷却され、エンジン後方でUターンして上がり、樹脂製インマニで8個のシリンダーに振り分けられます。








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Vバンク谷間の水冷インタークーラーより、後方に行き、Uターンして上がり、樹脂製のインマニへのレイアウトがよくわかるアングルです。




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エンジン後ろには、大きなAMG7速スピードシフトMCT(マルチクラッチテクノロジー)ミッションが取りついています。
MCTとは、通常の7速AT(オートマチック)ミッションベースの、トルクコンバーターの替りに湿式多板クラッチがあり、
AMG専用、AMG独自のメカニズムで、シフトチェンジのダイレクトさとスピードが得られます。

ミッション最後部には、比較的小型のトランスファーがあり、ミッション右側を黒いドライブシャフトが通り、フロントデフに伝達されます。




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エンジンマウント下からは、フロントドライブシャフトが見えています。

7速化で太く大きくなったミッションケース、左側面の黒いボックスは、ベンツ内製のミッションは、マニュアルシフトバルブが残っている為、シフトレバーリンクの替りに、モーターにて、P-R-N-Dのソレノイドバルブを動かしています。
ちなみに、BMW等のZF社のミッションは、マニュアルシフトバルブが無く、完全電子バルブのみでの切り替えになっています。

ミッションマウントブラケットは、モノコックボディの、ミッション-プロペラシャフトのトンネル解放部の剛性アップの為、今までの形より大型に補強されています。



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↑車体下よりのアングル
写真上が、車体フロント方向
黒いフロントサブメンバーの両サイドから出ている蛇腹のブーツはステアリングタイロッド
パワステギヤボックスは、一体型電動ポンプによる、電気式パワステギヤボックス

ワッフルのようなリブのアルミ四角い部分は、エンジンオイルパン
そのオイルパンの右側(写真向かって左)には、フロントデフ
エンジンの位置を上げないように、エンジンオイルパン右側にレイアウトされ、ドライブシャフトはエンジン内を貫通しています。

エンジン後方(写真下)の、黒い四角い部分は、ミッションオイルパン。
ミッションオイルパン前方にあるパーツは、湿式多板クラッチを締結させるバルブ



この車は、
585馬力の圧倒的なパワー、トルコンの替りにダイレクト感のある湿式多板クラッチ、4WDを、体感できるマシーンです。
0-100km/hのタイムは、3.6秒、
3.6秒といえば、実用的なステーションワゴンスタイルながら、フェラーリF430スクーデリアやエンツォと同じタイムです。
恐ろしいですね。






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近年、ハイパワーマシンは、その高くなる熱量の為、冷却熱効率を高める必要があり、
E63は、合計7個ものクーラー(ラジエター)があります。






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category: ベンツ E、CLSクラス

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750Li ガソリンタンク交換  

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BMW740Li
ガソリン臭い、症状!

ガソリンは、かなり危険な物質、甘く見てはいけません。
揮発性・引火性が強く、
ガソリン臭がしている時は、簡単に引火します、即、爆発する可能性があると考えた方がいいです。
もし火が付くと一瞬です。とても消化は出来ません。

現在、日常的多く使用されているガソリン自動車は、日頃慣れて気軽に思っていますが、
かなり危険な危険物をタンクに入れて走行していることを、常に意識している事が大切です。

ちなみに、ガソリンは、軽油を使用しているディーゼル自動車や、灯油を使用している石油ストーブより、はるかに危険です。


今回のガソリン臭は、ガソリンタンク上より漏れていました。
ガソリンタンクは、後部シートの座面の下にレイアウトされていて、サービスホールを開けると、インタンク式ガソリンポンプとレベルセンサーが装備されている、タンクユニットの取付け部からガソリンが溜まるぐらい漏れていました。
ガソリンタンクセンター下には、マフラーもあります、かなり危険な状態です。

当初、通常通り、タンクユニットのゴム製シールのみ交換しました。
症状は、改善されませんでした。


そこで、調べると、現車は、タンクユニットのシールを交換して、症状が改善されない場合、
タンクユニット本体交換、それでも漏れが止まらない場合は、最悪の場合、タンク本体の変形の為ガソリンタンク本体を交換する必要があるようです。

そこで、お客様にその旨を説明し見積もりして、了承していただき発注しました。


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↑結局、最終的には、ガソリンタンクAssy交換が必要となりました。

珍しいと思います。

category: BMW

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ムスタング ミッション、クラッチ滑り、フルオーバーホール  

久しぶりのブログ更新になります。
元日にアップして、通常業務が始まってから初めての更新になりますね。

このところ、年末年始、かなり忙しく、通常通りの整備作業も、いつものように多いのですが、
今回ご紹介する、ATミッション降ろしオーバーホールに続き、エンジン・ミッション降ろすような重整備が4台順番待ち等、
修理車が過多状態が続いています。
ブログを更新する余裕もありませんでした。

作業にいつもより時間がかかり、ご迷惑をおかけしていて、申し訳ございません。


今回、当ブログでご紹介する、フォードムスタングのミッションオーバーホール作業は、
2015年11月に、ご紹介させていただいた、エンジン本体不良にてエンジンを載せ替えた、
http://inazumi1723.blog.fc2.com/blog-entry-271.html
↑同じ車両です。



前回のエンジン載せ替え作業とは、因果関係が全くないのですが、不運にも、ミッションが思いっきり滑る症状、
ちなみに、エンジン載せ替え時の試運転では、兆候もありませんでした。

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FRレイアウトのベーシックなオートマチックミッション!

試運転をすると、間違えなくミッション本体クラッチの滑りと判断、

即、ミッションを降ろし、全バラ分解、原因を追究します。


先日、‘15.12.14. 当ブログで、ご紹介しましたが、
http://inazumi1723.blog.fc2.com/blog-entry-279.html
弊社では、オートマミッションの現物フルオーバーホール修理を行います。



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最近のATミッションにしては珍しくバンドブレーキタイプのクラッチが付いています。
(ベンツでは、‘94までぐらいの機械式4速ATミッションまで使われていました)

このバンドブレーキで、ドラムの外側を固定して、変速を造り出しています。

↑今回は、このバンドブレーキのピストンロッドで締め付ける部分の、バンドブレーキのロッドを受ける側で割れていました。
比較的簡単に原因が見つかりました。




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↑このバンドブレーキで、湿式多板クラッチとそれを締結するピストンが内蔵されている、ドラムを締め付けて固定します。

今回は、バンドブレーキも滑り真っ黒に焼けていましたが、
ドラム側も真っ黒に焼けて変色していました。
バンドブレーキは新品交換しましたが、ドラムは高価なので、現物研磨で対応しました。



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↑これは、バンドブレーキを締め付ける為のピストン!
よく見ると、このピストンのゴム製シールのリップが切れています。

このピストンのシールが切れていた為、油圧がリークし、バンドの締め付けが悪くなり滑りが発生したものと考えられます。
そのまま、走行していたので、バンドブレーキのピストンロッド受け部も割れたものと考えられます。

このピストンは、一枚目写真、ミッションケースの右側の大きな穴に組み込まれています。




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↑写真は、問題の真っ黒に焼けていたドラムの中の湿式多板クラッチ!
フリクションプレートとスチールプレート、共に焼けています。

ピストンシールが切れ→バンドブレーキが滑り→ドラムの中のクラッチとの、受け渡しが悪くなり、クラッチも焼けたものと思います。


今回は、分解途中で、比較的簡単にバンドブレーキの割れを発見しましたが、
その関連の部分も、点検し交換する必要がありました。


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↑部品も揃い、ミッションフルオーバーホール、組み立て中



弊社では、ミッション修理は、現物分解修理、悪いところだけ交換し、ミッション内各ゴム製シール類は、オーバーホールキットで全部交換します。

category: アメリカ車

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あけましておめでとうございます。  

          

    新年、あけましておめでとうございます。 

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輝かしい新年を迎え益々のご繁栄をお祈り申し上げます。
旧年中のご厚情に深く御礼申し上げますとともに本年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。

                                                    2016年元旦

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category: ブログ

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