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ピットクルー ブログ 2

堺市で輸入車専門 車両販売、整備・修理、鈑金・塗装、カスタム

H2 アライメントサービス  

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バッチリ決まった、センスのいいカスタムされた、ハマーですね
まさに、ショー用のコンプリートカーです。

ホィールは、アシャンティの30インチ、タイヤは、ピレリーの315/30-30

今回のご用命は、
どうも、左右のホィールの角度が違って見える。
(左右のキャンバー角が違って見える)
また、車高も違って見える。

確かに、言われて見れば、大きなホィール面の角度が違って見えるような気がしました。


で、アライメントサービス!



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↑さすがに、30インチはクランプが掴めません。

本来、ホィールアライメントは、ハブ面で調整するものです。
F1マシンは、タイヤの変わりに、薄い板状の丸いプレートをハブに取り付けて、アライメント測定するようです。

なので、ホィールを交換して、アライメントサービスする事にしました。

最初に、25インチを借りてきました。
掴めません。
25インチまで掴めると聞いた気がしたのですが、僕の勘違いでした。
正確には、24インチまで掴めるようです。

次に、22インチを借りてきました。
ちなみに、元々付いていた30インチより、借りてきた22インチの方が、明らかに重たいです
タイヤのせいでしょうか?

掴めたので、アライメント測定できます。





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次に、また問題発生!

アライメント測定は、前後左右のホィールに取り付いたセンサーによって、測定されるのですが、
前後間のCCDセンサーは、反応するのですが、
左右間のCCDセンサーが、反応しません。

よくあるのは、フロントタイヤ前に、低いバンパーやスポイラーがあった場合、
左右間のCCDセンサーが、バンパーに邪魔され、反応しないのですが、


今回は、タイヤの外径が大きすぎて、邪魔するようです。







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↑タイヤの前に見えている黒く四角い部分が、左右間用CCDセンサー!

スポイラーモードにして、センサーの位置を何度かずらして、ようやく左右にCCDセンサーが反応しました。

無事、アライメント測定出来ました。





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↑フロントダブルウィシュボンのアッパーアーム取付け部にキャンバー調整がついています。







測定の結果(調整前)は、フロント左右のキャンバーの差は、0°06′で、異常は無く、きわめて優秀・きれいでした。

車高は、前後左右測定したら、左右の差が、最大で10mm以内だったので、異常無しでした。



恐らく、車両をいつも停める地面が、微妙に斜めになっていて、大きなホィールの面が、そう見えたのかも知れません。
弊社でも、事務所の前は、少し傾斜があるので、僕も、そう見えたのでしょう。

オンザカーリフトの上は、正確シビアに、水平レベルを出しているので、間違えありません。



今回は、弊社のアライメントテスターの、いろいろ限界のわかる車両でした。
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category: 4輪アライメントサービス

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梅雨シーズン、浸水します。  

今年も、梅雨シーズン真っ最中ですね
よく雨が降ります。

今回のブログネタは、雨の為浸水






不具合症状は、走行中突然エアコン風が止まったり復活したり、エアバック等メーター警告が表示される。
まるで、ポルターガイスト現象です。

テスター診断、ショートテストを実施すると、
ブロアモーターやセンサー等の、不具合箇所の部品を表示するわけではなく、
各コントロールユニット間のCANコミュニケーション(通信)エラーという故障メモリーが複数残っていました。

CANコミニュケーションとは、エンジン、ミッションコントロールユニットから、エアコンや各スイッチユニットに至るまで、各コントロールユニットが、リンクしているシステムの事です。

CANエラーなので、ややこしそうですね?




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↑写真は、Eクラス(W211)左ハンドル車
運転席シートとマットを取り外しているところ。

↑ブログなので、展開は早いですが、実際は、診断・点検に時間がかかっていますよ

マットの下が、水浸しです。




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↑床上浸水の原因は、このドレンです。
ベンツは、以前より、エンジンルーム内、フロントガラスの前に、一段高い区切りがありスペースがあります。
このスペースに、ワイパーユニットやヒューズボックス、エアコン用吸い込み口等がレイアウトされています。

Eクラス(211)の場合は、このスペースのドレンが詰まり、雨水がたまり、運転席側のヒューズボックス用穴から、ドバーっと、室内に浸水します。



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↑運転席シート下に取付いている、シートヒーターユニットのカップラー、浸水している形跡が有ります。

室内の真ん中は、プロペラシャフトやマフラーが通る為、高くなっているので、浸水は左半分だけです。
そのシート下の、シートヒーターユニットとエアバックサイドセンサー内に、水が浸入し、ショートし焼けます。
シートヒーターユニットがおかしくなると、CAN通信しているユニットなので、他のユニットに伝染します。




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↑純正マット下の、防音断熱の為のウレタンは、分厚く吸水するので、なかなか乾きません。
なるべく乾燥させないと、ウレタン吸水の独特のカビ臭がするので、
いい天気の日に、3日ほど天日干ししました。















次は、CL550(216)で、
走行中、突然エアコン風がOFFになる症状。

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↑助手席シートとマットを外したところ
ブログなので、3分クッキングのように、展開が早いです。

水浸しです。




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↑原因は、エアコン吸い込み口下の、ドレンの詰まりにより、
エアコン吸い込み口から侵入した雨水が、室内に、ドバーっと浸水して、助手席側シート下が、床上浸水状態でした。




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↑外した部品と、室内を、天日干ししました。

category: ベンツ S、CLクラス

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Sクラス(W222) 左流れ、 アライメントサービス  

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メルセデス・ベンツS550(W222)
現行Sクラス、新しい車ですね。

カールソンのホィールに換えてから、強烈に左に流れるという事で、
他社にて、アライメントサービスをされていたようです。

なかなか改善せず、オーナー様が、タイヤが片縁してもいいから、
とにかく真っ直ぐ走るようにして、という要望で、苦労して、アライメントサービスをされていたようです。









弊社に入庫、
とりあえず、試運転しました。
確かに若干左に流れるようですが、普通に走れないことも無いレベルでした。






とりあえず、弊社で、アライメント測定、
とりあえず、セオリー通り基準値にて、前後のトー調整のみ行ってみました。

その後、再度試運転、
強烈に、左に持っていかれます。

222 001
↑弊社で、入庫時及びとりあえず前後トー調整のみ行った時の、アライメントデーター表

入庫時、他社で行われたアライメント調整は、
リヤのスラスト角が、強烈に左向きに振られています。
(フォークリフトのリヤ操舵で、リヤが左に向くと、車は右に行く理屈です)

ある意味、他社で調整されて、これだけの左流れを、リヤトー調整、スラスト角を強引に左に向けただけで、
まだ、若干左に流れるものの、ほぼ、走れる状態に出来てたところが、すごいと思いました。
無理やり、真っ直ぐ走らせているので、斜走・カニ走りになっていたでしょう。
他社様の、知識のある方が苦労されて、調整されていた事が分かります。



これは、難しいですね
弊社も、ホィールに交換してからという事なので、フロント左右のタイヤを入替テストしてみたりしてみました。
全く改善されず、強烈に左に流れます。

調整後の数値を見ると、左フロントは、基準値外ではあるが、右よりキャンバーとキャスターが寝て、
これだけの数値を見ると、逆に右に流れそう





しかし、調整前と調整後の数値を見比べると、
キングピン角の左右の差があまりないのに、
キャンバーの左右の差が1°近くもあり、
左キャンバーが基準値を外れています。

この車両は、ダブルウィシュボンです。
キングピン角とは、ハンドルを切った時、アッパーとロアアームの間をつなぐナックルが回る、中心線の角度
そのキングピン角(ステアリング操作時ナックルの回転軸)の左右の差が無いのに、
左のキャンバー角(後ろから見たタイヤの角度)だけが倒れている。

(さらに、左フロントのキャスターも大きく外れています)
おかしいですね。







左フロントのナックルが曲がっている可能性があります。
(ちなみに、キングピン角の左右の差がある場合は、アーム類の曲がりが疑わしいことになります)
ので、左フロントナックルを注意深く点検しました。
よく見ても、左右のナックルの違いは判りません。

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右フロント
右フロントのタイヤの上に、適当なゴムのブロックを置きました。
ゴムブロックの上は、ナックルとアッパーアーム間のジョイントです。




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左フロント
次に、左フロントタイヤの上に、同じゴムのブロックを置きました。
右フロントと比べて、ジョイント(ナックル)との隙間が大きくなっていて、違います。



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右フロント
右フロント違う角度から、ゴムブロックの白い印は、タイヤトレッド溝に合わし、左右でゴムブロックの差し込み量を同じにするためです。

ちなみに、よく見ると、タイヤトレッドの角に、ささくれめくれたタイヤゴムが見えます。
元々左フロントに付いていたタイヤで、テストの為に左右すり替えています。
まっすぐ走らせる為、強引なアライメント数値の為、数キロの試運転で編摩耗しています。




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左フロント
写真では、わかりにくいですが、
何度も左右比べると、少しですが、物理的に、隙間の違いは、再確認できました。












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左フロントサスペンション部
鶴の首のような形の、ナックル(ハブキャリア)が見えます。

タイヤ内側(サイドウォール)とナックル間の隙間も、左右の違いがありました。

パッと見では、ナックルの変形はわかりませんが、
左フロントナックルが変形しています
強引な左流れは、これが原因でしょう。
ちなみに、ナックルはアルミ製です。


現車は、新車から、事故した形跡は全くありません、また、前後左右サスペンションを触った(分解)した形跡も全くありません。
なぜ、ホィール・タイヤを交換したのか?交換前のホィールに傷はなかったのか?
再問診しましたが、交換前のホィールに傷は無く、好みでホィールを交換していたようです。

恐らく、路肩の段差等で衝撃があった時があり、その際ナックルが変形したのでしょう。

意外ですが、頑丈な剛性がありそうな、ナックルは、外的要因にて、変形します。
これは、事故等の時、ナックルが変形して、サブフレームやモノコックの骨格メンバーに損害が及ばないように、
また、大きな事故の際には、衝撃を吸収して、最終的に、キャビンに損害が及ばないように考慮されています。
損傷復元修理性・整備性も考慮されているわけです。

メーカー、車種によっては、ロアアームに意図的にくびれがあり、ここで曲がり吸収するものや、ロアアームのインナー側ブラケットに意図的にくびれがあり、折れるものもあります。


では、なぜ、タイヤホィールを新調したら、左流れが発生したのでしょう?か
ノーマルのホィールは径が小さく、後付のホィールは径が大きくなっています、いわゆるルックスアップの為のインチアップです。
インチアップして、タイヤ外径を同じにすると、偏平率が下がり、サイドウォールの薄いタイヤになります。
ノーマルのタイヤは偏平率が大きく、サイドウォールが大きく、クッションがいい、丸いタイヤです。
インチアップされたタイヤは、偏平率が小さく、タイヤショルダー薄く、角が付き、四角いタイヤになります。
四角いタイヤは、キャンバー角が付くと、タイヤの隅に圧がかかりやすくなり、敏感になります。
(また、新品で、大径で低偏平のタイヤは、タイヤグレードも上がる事が多く、グリップも良くなります。)
だから、アライメントにシビアになり、症状がわかりやすく出たのでしょう。






今回は、アライメントサービスにて、サスペンション周りの変形不良が発見できた例でした。

category: 4輪アライメントサービス

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BMW ミッションオーバーホール  

BMW335iカブリオレ(E93)
3リッター直6直噴ツインターボ 306馬力 エンジン
6速ATです。

今回のご依頼は、ミッション不調
早速試運転すると、思いっきり滑っています。
ミッション本体、クラッチ滑りで間違えないでしょう。
ミッション本体の、脱着・フルオーバーホールが必要です。

とりあえず、お預かりして、診断・見積もりします。
BMW系の場合、ミッション本体ZF社製が多いのですが、
修理に関して、内部パーツの供給があるか否かが、ポイントになります。
オーバーホールする、技術と知識があっても、部品の供給が無ければ、オーバーホールは出来ません。

今回、修理着手前に、調査すると、
ミッション内部、消耗パーツ(パッキン、クラッチ等)の供給はありますが、
ハードパーツ(ギヤやドラム、シャフト等)の供給は無いとの事でした。

そこで、診断・見積もりの為、オイルパンを取り外し点検しました。
すると、オイルパンには、オイルは真っ黒で臭く焼けているものの、鉄粉や削り粉は確認できなかったので、
ハードパーツは、問題ないという事で、
オーナー様に、上記の内容と概算見積もりをご報告し、ご了承していただき、着工しました。





早速、ミッション脱着
全バラ状態です。
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↑写真は、ミッション本体内部、
前半のインプットシャフト側

予定通り、335iに搭載されている、ZF社製6速ATの、オーバーホールキット(パッキン、ガスケット類)とオイルパン(エレメント内蔵タイプ)を取り寄せ、全バラ





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↑写真は、ミッション後半、アウトプットシャフト側

オートマチックミッションは、複数組の湿式多板クラッチがあり、そのクラッチの締結の組み合わせにて、
プラネタリーギヤの外側、中ギヤ、センターを固定して、変速を造り出しています。

今回は、2組のクラッチが、真っ黒に焼けていました。






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↑修理車から降ろした、ZF社製6HP21ミッション

全バラの為、中身が無い、ミッションケースです。














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大きな問題発生
シャフトが折れています

こんなところが折れているなんて、ミッションのオーバーホールを25年程ですが、初めて見ました。

当初の着手前調査によると、ミッション本体内部、ハードパーツの供給が無いので、ピンチです。










修理車の6HP21は珍しい機種で、台数があまりなく、中古ミッションも皆無だそうです。
すると、6HP19 ミッションAssyの中古があるという情報がありました。

全く一緒ではありませんが、ミッション内部の構成は、ほぼ一緒という事で、
リスクはありましたが、6HP19の中古ミッションAssyを取り寄せて、分解しました。

すると、同じシャフトが見つかりました。
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並べて、細部まで見比べ、測定しても、全く同一部品です。
これを、部品取りして、修理車ミッションを組み上げ仕上げました。






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↑は、部品取りの為、分解した、中古の6HP19ミッションです。



無事、問題なく完成しました。

category: BMW

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