ピットクルー ブログ 2

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BMW ミッションオーバーホール  

BMW335iカブリオレ(E93)
3リッター直6直噴ツインターボ 306馬力 エンジン
6速ATです。

今回のご依頼は、ミッション不調
早速試運転すると、思いっきり滑っています。
ミッション本体、クラッチ滑りで間違えないでしょう。
ミッション本体の、脱着・フルオーバーホールが必要です。

とりあえず、お預かりして、診断・見積もりします。
BMW系の場合、ミッション本体ZF社製が多いのですが、
修理に関して、内部パーツの供給があるか否かが、ポイントになります。
オーバーホールする、技術と知識があっても、部品の供給が無ければ、オーバーホールは出来ません。

今回、修理着手前に、調査すると、
ミッション内部、消耗パーツ(パッキン、クラッチ等)の供給はありますが、
ハードパーツ(ギヤやドラム、シャフト等)の供給は無いとの事でした。

そこで、診断・見積もりの為、オイルパンを取り外し点検しました。
すると、オイルパンには、オイルは真っ黒で臭く焼けているものの、鉄粉や削り粉は確認できなかったので、
ハードパーツは、問題ないという事で、
オーナー様に、上記の内容と概算見積もりをご報告し、ご了承していただき、着工しました。





早速、ミッション脱着
全バラ状態です。
CIMG6145.jpg
↑写真は、ミッション本体内部、
前半のインプットシャフト側

予定通り、335iに搭載されている、ZF社製6速ATの、オーバーホールキット(パッキン、ガスケット類)とオイルパン(エレメント内蔵タイプ)を取り寄せ、全バラ





CIMG6146.jpg
↑写真は、ミッション後半、アウトプットシャフト側

オートマチックミッションは、複数組の湿式多板クラッチがあり、そのクラッチの締結の組み合わせにて、
プラネタリーギヤの外側、中ギヤ、センターを固定して、変速を造り出しています。

今回は、2組のクラッチが、真っ黒に焼けていました。






CIMG6147.jpg
↑修理車から降ろした、ZF社製6HP21ミッション

全バラの為、中身が無い、ミッションケースです。














CIMG6148.jpg
大きな問題発生
シャフトが折れています

こんなところが折れているなんて、ミッションのオーバーホールを25年程ですが、初めて見ました。

当初の着手前調査によると、ミッション本体内部、ハードパーツの供給が無いので、ピンチです。










修理車の6HP21は珍しい機種で、台数があまりなく、中古ミッションも皆無だそうです。
すると、6HP19 ミッションAssyの中古があるという情報がありました。

全く一緒ではありませんが、ミッション内部の構成は、ほぼ一緒という事で、
リスクはありましたが、6HP19の中古ミッションAssyを取り寄せて、分解しました。

すると、同じシャフトが見つかりました。
CIMG6221.jpg
並べて、細部まで見比べ、測定しても、全く同一部品です。
これを、部品取りして、修理車ミッションを組み上げ仕上げました。






CIMG6222.jpg
↑は、部品取りの為、分解した、中古の6HP19ミッションです。



無事、問題なく完成しました。
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