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ポロ 乾式DSG 交換  

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‘09デビューの、現行ポロ(6R)、直列4気筒1200ccTSIエンジン 車です。
フォルクスワーゲン社のTSIエンジンとは、直噴+ターボのダウンサイジングエンジン

ミッションシフトレバーのところには、DSGの刻印
ミッションは、ワーゲン社お得意のDSGのようです。

ミッションには、マニュアル(3ペダルMT)や、オートマチック(トルクコンバーター式AT)、セミオートマ(乾式クラッチ)、CVT(無段階)や、DCT(デュアルクラッチ)等、様々な形式があり、それぞれ、特徴があります。
DSGとは、デュアルクラッチミッションになります。

ちなみに、同じ仕組みのDCTでも、ワーゲンはDSG、アウディはSトロニック、ポルシェはディプトロニックと、読み方が違います。

デュアルクラッチミッションとは、メカニカルギヤタイプのミッションに、クラッチ部が2組あり、それぞれが、奇数ギヤと偶数ギヤを担当し、交互に入れ替わり、シフトチェンジが行われる仕組みです。

昔から使用されてきた、一般的なATは、トルクコンバーター式で、クラッチ部は向い合せの扇風機があり、エンジン側の扇風機が回れば、ミッション側も回される仕組み、実際には、そのファンもう少し複雑で、ファンの間はオイルで流体にて伝達されます。
ギヤシフト部は、AT特有のプラネタリーギヤと数組の湿式多板クラッチの組み合わせによって、シフトチェンジします。





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今回の修理は、ミッションの取替となりました。

車両前、向かって右が、今回交換するミッションです。

ほぼ、一般的な、FF車のマニュアルミッションと同じような、大きさ、形です。




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ミッション交換には、↑ここまでの作業が必要になります。

フロントバンパー、ヘッドライトを外し、フロントセクションユニット(ラジエター類+コアサポート)Assyを外してから、
エンジン・ミッションを降ろし、ミッションを切り離す作業になります。





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↑取り外したミッションです。
あれ…?
DSGと聞いてたのに、マニュアルクラッチのような形の、クラッチ部です。

ん…、乾式クラッチなので、セミATかと思いました。

弊社では、初めての経験ですが、乾式7速DSGミッションです。


デュアルクラッチミッションを、世界で初めて生産した、フォルクスワーゲン社ですが、
DTCとは、一般的に、クラッチ部は、2組の湿式多板クラッチになっています。

今回の、ポロは、クラッチ部が、2組の乾式単板クラッチになった、デュアルクラッチミッション、DSGです。

湿式と乾式の違いは、
湿式6速DSGの場合、クラッチ部に湿式多板クラッチを使用する為、摩擦で発熱量が多く、6.5リッターのDSG専用オイルを使用します。
乾式7速DSGの場合、クラッチ部は、乾式単板クラッチを使用する為、マニュアルミッションのようなメカニカルギヤ部に1.7リッターのマニュアルギヤオイルとバルブボディ(メカトロニクス)部にDSGオイルを入れることになります。

湿式DSGは、ハイパワーエンジン向きで、スムーズな伝達、摩耗に対する耐久性も高いです。
乾式DSGは、低排気量エンジン向けで、軽量+コストダウンですが、ジャダーが出やすいようです。







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乾式DSG、別アングルから、
黒いオイルパン部は、バルブボディ(メカトロニクス)部です。





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その、メカトロニクス部とクラッチ部の間を見ると、

マニュアルクラッチと同じような、レリーズレバー+スプリングが見えます。
レリーズレバー2組あり、メカトロニクス部からの油圧にて、2組の乾式単板クラッチを交互に操作しています。
追記

余談ですが、最近、フォルクスワーゲン社、ゴルフやポロの、修理入庫車が、多くなっています。

近年、低燃費なダウンサイジングエンジン(低排気量+直噴+過給機)やDSGミッションなど、
他社より、先進的なテクノロジーが、早いイメージがありますが、

現在、弊社では、エンジン本体不良、タイミングチェーン伸び不良、ミッション本体不良、電動パワステギヤボックス交換等の修理で、
現行モデルのゴルフやポロが、数台同時に修理入庫しています。

個人的には、従来、故障率の少ないイメージだった、ワーゲン社ですが、
最近、故障率が高い気がします。

新しいテクノロジーの熟成不足でしょうか?、コストダウンの為でしょうか?それとも、生産国の違いでクォリティの問題でしょうか?(ちなみに、現行ポロは、南アフリカ生産です)

フォルクスワーゲンは、ダウンサイジング車の割にはパワーがあり、従来のDSGの出来も良く、他社の同じクラスと比べても、乗り味もよく、ローコスト車なのですが、

近年、ワーゲンのディーゼル車(ちなみに、日本には輸入していないので無関係)の、排ガス問題が表面化したところなのに、
最近のこの故障率の高さは、要注意です。
メーカーの信頼性にかかわる、可能性があると思います。




恐らく、今、ディーラーのサービス工場は、対応で大変だと思います。

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