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ピットクルー ブログ 2

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ミニクーパーSクラブマン エンジン修理  

ミニヘッド
ミニクーパーSクラブマン

この車は、レッカーにて入庫しました。
入庫した際は、一応エンジンはかかりましたが、「ガラガラガラガラ」ととても大きな音と、
「ピュンピュン・キュンキュン」と、何かが飛んできそうな、とても大きく今まで聞いた事がない音が鳴っていて、
とても、長い間エンジンをかけられない状態でした。

その音は、ヘッドカバー付近で大きく響いていて、
エンジン本体からのようでした。

↑写真は、とりあえず、ヘッドカバーを外してみました。
意外と、エンジン内部は、きれいです





そしたら…
ミニヘッド2
タイミングチェーンは、正常にかかっているようですが、
よく見たら、2本のカムシャフトスプロケットの間に、通常あるべきチェーンガイドがありません?
そして、写真ではわかりにくいですが、よく見ると、チェーンガイドは無く、そのチェーンガイドのステーもいびつに曲がっています?








次に…、そのチェーンガイドが下に落ちている可能性があるので、オイルパンをめくってみました。
ミニヘッド3
ん?
下に、チェーンがぶら下がっています。

オイルパンの中にも、チェーンガイドの割れたかけらがいくつもありました。




ミニヘッド4
よく見ると、オイルポンプのチェーンのようです。
そして、タイミングチェーンガイドのかけらが挟まっています。

エンジン本体が、ジ・エンドです!

通常エンジンは、なんらかの原因で、冷却系が故障して、オーバーヒートした場合、最悪、ヘッドガスケットが抜けて、圧縮が無くなったり、オイルと水が混ざったりして、それを修理するのですが、
潤滑系のエンジンオイルが回っていなかったとすると、かなり深刻で、
一瞬で、クランクシャフトのメタルやカムシャフトが焼付いている可能性があります。

本来なら、エンジン本体から異常に大きい音もしていたし、焼き付き等の可能性がある為、修理不可能!
通常、修理方法としては、エンジン本体を分解修理というより、、
修理工場としては、時間と費用とリスクという観点から、総合的に考えて、エンジン本体Assyの載せ替える判断になります。

しかし、このエンジン本体は、解体屋市場でも人気商品で、中古品が無く、また比較的高額になります。

もう一度、依頼者に状況を聞き取りすると、たまたま自宅前、直前で大きな音がして、そのままエンジンを止めたという事です。
つまり、エンジンが低回転時に、低回転のまま、エンジンを止めたことになります。


上記の状況と、見積もりとリスクを、充分ご説明して、ご了承していただき、
今回は、とりあえず、切れたオイルポンプのチェーンと、
過去の経験から、このエンジンもタイミングチェーンが伸びる症例があり、
また、タイミングチェーンガイドも割れているので、その両方も交換して、エンジンをかけてみる事にしました。

イチかバチか?です…

上記の部品を交換して、エンジンスタート!
文章にすると、展開は早いです。

すると、エンジンはかかり、あの大きな「ガラガラ」異音は消えましたが、
過去に聞いた事がない、あの「ピュンピュン」「キュンキュン」という、大きな音は鳴っています?
エンジン本体の調子は、いいようです。







そして、いろいろ調べていくと、
ターボチャージャー付近から、音が響くという事で、
CIMG1054.jpg
↑インテークダクトを抜いて見ると、風車のセンターのナットが外れてました。

そして、ターボのエキゾースト側から見てみると、風車のシャフトが折れて、エキゾースト側の風車はケースに接触していました。

これは、中古のターボチヤージャーが、見つかり交換しました。




ミニヘッド5
↑、これが、今回交換した部品、
大きなタイミングチェーンガイドもバキバキに割れています。

ターボを交換して、再び、エンジン始動
あの大きな異音は無くなりました。








ミニヘッド6
始動後、チェックエンジンが点灯し、エンジンが振動したり、加速不良になったりしたので、
テスター診断、

追加で、O2センサーを交換しました。
また、このBMW系のエンジンは、プジョーやシトロエンにも搭載されているのですが、
とどめにスパークプラグを交換しなければ直りきらない事が多いので、交換しました。

これで、全て解決しました。


今回は、恐らく、タイミングチェーンが伸びたか、タイミングチェーンテンショナーが緩んだかで、タイミングチェーンガイドが割れ、
オイルポンプスプロケットに噛み、オイルポンプチェーンが切れて、潤滑が止まり、
ターボのシャフトが焼付いて折れたのだと思います。

今回の修理方法としては、ちょっと追加部品が発生しましたが、結果としては、最善だったと思います、
最悪のケースは、まぬがれました、
イチかバチか、バクチ的要素があり、修理工場としてはリスクが大きかったです。

事前に説明しているとはいえ、もし、空振りで直らなかった場合は、弊社が修理費用を吸収する覚悟で着工しました。
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