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マクラーレンMP4-12C 再考  

CIMG1336.jpg
前回ご紹介した、マクラーレン MP4-12C
 早速ばらしてみました。

マクラーレンは、イギリスを本拠地として、`60年代よりF1マシンを製造している会社で、
このMP4-12Cも、F1マシンと同じように、エンジンは他社より供給されています。
エンジンは、同じイギリスのリカルド社製造で、3.8リッターV8ツインターボ、625PSで、エンジン本体のベースは日産のようです。
ミッションは、7速デュアルクラッチで、リカルドではなく、グラツィアー社製です。




CIMG1337.jpg
エンジン両脇から立ち上がっているのは、エキゾーストパイプ。
エンジン-デフ-ミッションをなるべく下げて、なおかつ、アンダーフロアの空力デザインを優先し、エキゾーストパイプは、上部にレイアウトされているようです。


左右アルミフレーム、左右のサスペンションアーム取付けてあるアルミブロックを、横方向に連結している極太のアルミフレーム、
その極太のアルミフレームで、エンジン-デフ-ミッションを吊っています。
まさに、タイヤに荷重がかかるわけです。


最後部の上下方向に取り付いている2本の油圧のシリンダーは、可動式リヤスポイラーの物で、
スポイラーは立ち上がり、なおかつ角度も可変です。
ダウンフォースが必要な時は、自動的に可動します。
急ブレーキの時は、立ち上がりエアブレーキにもなります。
ちなみに、F1ではレギュレーションで可動式エアロパーツは禁止になっていますね



MP4-1.jpg
このアングルから、前方より、大きなアンダーカバーを取り外した状態
黒いフロア部分は、バスタブ型カーボンモノコックキャビンのカーボン素材そのものです、
その後ろの銀色に光る部分は、ガソリンタンク
その後ろの、アルミフレームの上に見えているのが、前からエンジン-デフ-ミッションです。

注目は、リヤサスペンションのみに取り付けられた、黒いトーションバー
Z型です。
通常のスタビライザーは、U型で、コーナーリングの時、ロールを抑える作用をするはずですが、
このZ型だと、まったく正反対な作用になるはず、
今までの概念とは、まったく違う非常識な形ですね。




MP4-2.jpg
↑エンジン部、前からのアングル
ドライサンプなので、オイルパンがありません。
クランクプーリーの位置を見ると、エンジンで一番重たいクランクシャフトは、地面すれすれの位置まで下がっています。

クランクプーリー、と言っても、補器ベルトは無く、ウォーターポンプやオイルポンプ、オルタネーター、エアコンコンプレッサーは、
シャフトやギヤで駆動されます。

両バンク外側にある遮熱版には、それぞれターボチャージャーが見えます。







CIMG1329.jpg
↑このアングルより、フレーム・レイアウト構成がよくわかります。
キャビン下の黒いフラットな部分は、カーボン素材そのものです。
その後ろの、銀色に光る横長の部分は、ガソリンタンク
その後ろ、アルミ色のVの字は、カーボンキャビンにボルト締めされている、アルミフレーム
そのアルミフレームの上に、前から、エンジン-デフ-ミッションの構成











CIMG1328.jpg
このアングルから、カーボンキャビンよりボルトで連結された、上下2本の太いアルミフレームは、
いかにも頑丈そうなアルミ鋳物ブロックに溶接され、そのアルミブロックに、リヤサスペンションアームが取り付いています。

デフにドライブシャフトが取り付いている位置は、高めに見えますね、クランクシャフトのセンターラインより高いと思います。
エンジン-デフ-ミッションの位置を下げる為だと思います。






CIMG1330.jpg
左後ろサスペンション周りです。
このマクラーレンの特徴でもある、独創的な形状のダンパーユニット
「プロアクティブシャーシーコントロール」

ダンパーユニット上部には、太い油圧ラインがあり、前後左右のダンパーを相互連携させて、ロールやピッチを制御しています。
前出の非常識な、リヤのZ型トーションバーもこのアクティブサスペンションの為です。

いかにもストロークがありそうなダンパーユニットですね。





CIMG1318.jpg
フレーム最後部に、縦についているシリンダーは、可変リヤスポイラー用の油圧シリンダー、
結構太い油圧ラインです

この写真ではわかりにくいですが、左リヤローター前方に、黒いプラスチックのカバー状の物が見えます、
これは、ラジエターのシュラウドで、ラジエターは、前後方向、縦に真っすぐ取り付いています。
通常の車は、風を受けやすく、左右方向、横に取り付いているので、全く違いますね。








CIMG1381.jpg
フロントアングル下のセンターは上がった形状
これは恐らく、アンダーフロアに多くの空気を取り込む構造

F1では、開発費のメインは、エンジンや足回りではなく、空力に一番多くかけているようです。
F1マシンデザインと同じ、アップノーズにしているのだと思います。







CIMG1385.jpg
アンダーフロアは、ほぼフラット
排気の取り回しを上方にしているので、完全フラットが実現できていると思います。



CIMG1386.jpg
左フロントサスペンション付近前方より、
フロントタイヤ後方のL型のエアロパーツは、恐らく前方より取り込んだ空気を左右サイドに排出し、車体中央のアンダーフロアの気圧を低くしダウンフォースを生み出す理論ではないかと思います。






CIMG1387.jpg
左リヤサスペンション付近






CIMG1388.jpg
リヤアングルより、フラットフロアな形状は、リヤで立ち上がる形状のディフェーザーにて、
ダウンフォースを生み出しています
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category: マクラーレン

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