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ATミッション修理、オーバーホール  

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メルセデス・ベンツ G320
↑ショートボディ、直6エンジン、釧路33、1996年ワンオーナー、走行144000km、正規ヤナセ車両

ミッション不調
 バックに入るのが遅いという症状、

最初に、お電話での相談の際、直せますか?という事でしたが、
 機械式4速ATミッション定番の症状なので、直せますよと答えました。
釧路から、搬送されました。

入庫して、①バックに入るのが遅い、ワンテンポ遅れるのは、すぐに症状が核に出来ました。
また、試運転すると、②3→4速変速時、ショックがありました。






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2000年以前は、オートマミッションの、フルオーバーホールの修理は、多い時で1ヵ月2~3台、年間10台以上ありましたが、
最近は、年間2台程度に、少なくなってきました。

機械式AT4速から電気式7速へ、最近では9速になっていますが、
故障が少なくなった理由は、メーカーの故障対策熟成もありますが、ATオイルの性能が上がった為ともいわれています。

しかし、ピットクルーでは、今年、なぜか、オートマミッションフルオーバーホールの台数が多く、9月現在で4~5台、あと3台ぐらい予約があり、今、ミッションフルオーバーホールを聞くと、着手するのが2~3か月後なるでしょう。





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現物、フルオーバーホール修理します。




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1996年製(26年前)の、機械式4速AT、フルオーバーホール、全バラ状態


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↑は、①バック専用のクラッチ、
このミッションでは、定番の症状、摩耗しすぎて、剥離しています、
なぜ、あまり使わないバックが摩耗するか、理由がありますが、説明が長くなるので割愛







↓問題は、②3→4速変速時、ショックの修理です。
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オートマチックミッションは、数組の湿式多板クラッチの組み合わせで、変速を作っています。
3→4速へ変速する為には、↑のチャート図の×印を見ると、B2が離れて、K2が引っ付く事になっています。
チャート図から、②の症状の原因は、K2クラッチが怪しいと推測されます。







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↑K2クラッチ組





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↑やはり、K2クラッチが滑って、真っ黒に焼けていました、
滑った原因は、K2クラッチ用ピストンで、油圧リークが考えられます。


ピンポイントで、原因究明、修理が出来ました。
もちろん、オーバーホールキットに入っている、その他の全ての、ピストンのシール、ゴム類パッキン類も全て取替えます。
古くなると、経年劣化でゴム類の弾力が無くなったりして、油圧リークする可能性があります。

釧路から入庫していただいた価値があったと思います。
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category: オートマチックミッションオイルチェンジャー

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